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ベンガラ泥染めワークショップ@トットネス

先日トットネスで行なわれた「ベンガラ泥染め」のワークショップに参加してきました。「スキルエクスチェンジ」というトランジッションタウン企画の一環で、誰でも興味のある人はWELCOMEの上、なんと参加費は無料。


ワークショップ主催は岡山県で手づくり家具と染織工房のアーツ&クラフツビレッジを経営する、染織ビトでもある原田豊美さん。先月ひょいっと訪れたバスケットフェスティバル(Basketry and Beyond Festival 2013) で展示出店していた彼女とお会いし、日本のべんがら泥染めについてあれこれとお教え頂きました。


ベンガラ泥染め。
鉄分を含む土で染める鉱物染めで、染液を煮炊きする必要もなく、染料を水で薄めるだけで染液が作る事ができ、さらに柿渋同様、日光を浴びてより繊維に定着していく、というスーパーエコ染色。

日本からやってきたベンガラ泥の染料で、コットン生地がきれいに濃くしっかりと染まりました。画像下、私のは手前から二番目ので、2本の割り箸で生地を挟んで、2色の部分重ね染め、割とシンプルな仕上がりになりました。大満足♪


そして驚いた事にワークショップの予定時間はたったの1時間。そんな短時間でできるのかな。。。なんて思っていたけど、豊美さんの丁寧な解説つきで、見事15人程の参加者全員がハンカチサイズの切れ端を染める事ができました。岡山の彼女の工房でもワークショップなど開催する事があるかもしれません、ご興味のある方はアーツ&クラフツビレッジ、またはベンガラ泥染めの生産者「古色の美」をお訪ねください★


私が今住んでいるデボン州にも、ベンガラのように鉄分を多く含む「赤い土」があります。地産地消を心掛ける人が多いこの地域で、この地元の赤い土を使って染色ができたら♪ と、豊美さん始め、ここらに住む多くの人が注目しています。私も自分なりに研究と言う名目で(笑)近々この土で遊んでみたいと思います★

そして余談ですが、こんな風に技術やアイデアのグローバルエクスチェンジが今後さらに盛んになっていけば、世界中の過疎地でもおもしろい事がわんさか起きる気がします。おー若者よ、いざ田舎へ★レッツラムーブ♪♪♪

JUGEMテーマ:日記・一般

あかね×たまねぎ×紅茶 染色でぴょん

イングランドサマー4年目。8月と言えばもう夏の終わり、夜はヘンプウールニットを着込み... といういつものパターンを覆す、記録的な夏日が続く2012年。とは言え、日本の夏に比べたら、こっちの暑さなんて屁のカッパみたいなもんなんだけどね。暑すぎず、でも夏をしっかり感じられるこの感じ、なんなら毎年うぇるかむナンだけどなー♪

さて本日は染色活動。

染料は

●ネパール産のアカネの根。
●コツコツ溜めた タマネギの皮
●使い古しの紅茶パック

を使って、

アカネのみ
タマネギのみ
アカネ+タマネギ 二度染め
アカネ+紅茶 二度染め
タマネギ+紅茶 二度染め

やってみました〜

媒染はいつも通りみょうばん。


らぶりぃな色に染め上がりました。ヒッピーキャンパバンのマグもきゃわいいでしょ。
乾いてからたたんでアップの画像を載せようと、干してから6時間以上たった今もまだまだ完全乾燥まではほど遠い湿り感。今日はお天気よかったし、前述の通りかなり夏っぽい日だったんだけど、ざんねーん。で、夕暮れ時。代わりに遠く見えそうな赤い空の写真でも載せようか、なんて散歩に出かけたら、りす男とうさ子に遭遇。うさ子は足の早いこと早い事。。そうこうしてるうちに赤いお空は行っちゃった〜


ぴょこ。
っとあらわれて、ぴょんぴょんぴょーーーーんっとものすごい早さのうさび飛びで草むらへ消えた。。。

明日も夏日だといいなー◎

JUGEMテーマ:日記・一般

美しきもの



自然の色で染めたヘンプウールの毛糸たち。

毛糸玉から、染めやすいように束にする。
ぬるま湯にひたして軽く汚れをとった後に、みょうばん媒染。
粉末状に砕いた染料を煮込んで色を出す。
染料をこす。また煮る。そしてこす。を色が出なくなるまで繰り返す。
染色。
洗い。
乾くのに今のイギリス天気で4-5日。
乾いたら糸束からボールに。

やっと出来た!

自然の恵と人間の知恵で、何十世紀もの時を隔てて人の心を豊かにしてきた染色。
合成染料が発明されて、まだたったの150年余り。
そのたった150年程で世界の色は急激に変わった。
私が生まれた時代は、合成染料が当たり前の世界。
自然のもので色を染めるなんて、藍染めくらいしか聞いた事がなかったかなぁ。
歴史ある美しきものの継承は、文明の発展に関係あらず、いつまでも続いていって欲しいと願います。

さて、この糸たちを使って何を編もうかな。

染めて.. 染めて..


染めてまっす。


このローシルクのショール、今年だけで200枚くらいは染めてRUぜぃ。Sorazora@UKでは若者からおばあちゃままで、幅広く人気商品です。なんてったって肌触り。さいこー!AP@ アースガーデン秋にも持ってくよーん。


それから、今回はヘンプウールの毛糸も染めました。
本日なんと新色発見〜♪これとこれを合わせたらどうなる〜、適当レシピで失敗の方が多いけど,今日はあた〜り〜!これは絶対に、来年の新色候補ですぞい♪♪♪(まだ見せないよっ)毎年確実に新しい色作っていきますからねー。お楽しみアレアレ。



そして、我が愛すべき旦那さんが 念願の糸巻きをこしらえてくれました〜。パチパチ!欲しかったんだ、これ。染め仕事の工程がこれでひとつスピーディーになりましたぞぃ。


さー、アースガーデン秋に向けて気合い入れてきますよー。雨降っても、台風でも、絶対遊びに来てね〜!


日々つぶやいてます


〜大地の恵と人の心で彩る衣〜



〜大地の恵と人の心で彩る衣〜

自然の恩恵を受けて、人間の真心で色をつけていく。心身ともにここちよい衣料たち。今夏のAP+SorazoraからのセレクションをAPオンラインSHOP上にまとめました☆是非ご覧ください →→→ http://a-pride.shop-pro.jp/


せっかくなので、今日はまた少しネパールでの草木染めのお話をします。

私たちのハンドメイド品を除く全てのAP+Sorazora 製品はネパールで製作されています。ネパールって?イエティ(いないけど)とかスガオくん(漫画だけど)、ヤク、エベレストやアンナプルナといった登山などでも名を知られる、大国インドと中国(チベット自治区)に挟まれた横に長細い小さな国です。

そのネパールの大地では約7000種もの植物が豊富に野生していて、その中でも700種以上もの植物は薬効があると確認されており、千年を悠に超える年月と共に、今もなお人々の間では薬草として受け継がれています。またその中でも182種もの植物が染料として有効とみられており、その数ある植物の中で薬として一般に売られているものを元に、わたしたちの製品は染色されています。


いつもお世話になっている 薬やさん、Medicine Shop in Kathmandu


下水道の設備が乏しいネパールでは、染色工場などの排水はそのまま川や土壌へ流れていきます。ネパールの首都カトマンズに降り着く誰もが目にするでしょう、ごみ溜めとなっている黒くよどんだ川を。化学染料だけの汚染とは決して言い切れませんが、確実な要因となっている事は否定できません。そうした目に見える汚染を目の当たりにしてきて、自分自身もその汚染を進行させてきた事実を受け止め、2009年より製作における染色を草木染めに方向転換しました。ろくな知識もなく感情を優先に始めてしまった事なので、お世話になってきた多くの方々に多大なご迷惑とご苦労を課せてしまいましたが(ごめんなさい)、リサーチを続ける今も進むべき道と信じている事には変わりません。

ネパールでの草木染めを推奨、実行していく事で、わたしたちが一番気をつけている事。それは持続可能であること。簡単に言ってしまえば「採り過ぎ注意!!」。いくら需要があるからって、わんさか野生しているからって、何でも採りすぎちゃえば持続不可能になり、結果荒れ地となってしまう。それこそ自然破壊。染色においてわたしたちの師でもある現地のキラン氏と共に、エコシステムを常に考慮した上での製作を続ける事は 必要不可欠であると信じます。


今後はさらに需要が高まってくると思われる 草木染め。人間の心と知能を持って、自然を理解し正しく管理していく事が大切だと思っています。

それから私にとって服は、毎日の楽しみとなる欠かせないもの!! これからも着ている人も周りの人もワクワクするような服づくりを続けていく為の第一歩、それが草木染めなのだぁ!!! やー!!!!(気合い)


【参考文献】
* A HAND BOOK OF MEDICINAL PLANTS OF NEPAL /ISBN 974-7799-58-8
* Plants and people of Nepal /ISBN 0-88192-527-6

日々つぶやいてます

黄タマネギ DE 染める

こつこつ溜めて来たタマネギの皮で、とうとう染色にトライ!!


直径30cm弱のお鍋ぎゅうぎゅう。煮出して.. 煮出して... 煮出して5時間。
(*長時間火をかけておかなくても、沸騰したお湯に3日間くらい浸けおきしておくだけでもかなり色素が出ます。長時間の火の使用はエコじゃないっていう意見もあるからね一応補足ね)

のち、香りと共にすごい濃厚な茶色い染液ゲット!!



今回の染色もまたローシルクショールです
(*Raw Silk = Untreated Silk 要は生糸)

この肌触りの良さと言ったら... もー!! とにかく柔らかさがたまらない!!
そしてシルクは発色が抜群にイイ。
その上このローシルクショールはゆるめの織りなので
まだまだお勉強中の私でも、ムラなくわりかし簡単に染められるのだ。



赤タマの皮はくすみのある黄緑だったけど、
黄タマの皮はやはり言われていた通りのゴールデンイエロー。
私的には 夏みかん色 なんだけどね。

その後一週間くらい水に浸しっぱなしのタマ皮を再度絞ってみると...
まだ出る! まだ出る!!
二番煎じもたっぷり色素が残ってタ!!
結果 シルクショールさらに5枚、合計10枚きれーいに染まりました。 

そして色素を十二分にとられてしまったタマ皮さんは
その後コンポストにポイッとね。

なんて、ムダのない!!
食べない部分でこんな活用があったなんて、ね。

食べて、染めて、最後はまた土に還る。

地味にポピュラーな野菜なだけに、タマネギを使わない家庭こそ珍しいハズ。
さあさ、あなたも今日からタマ皮集めて、古くなったTシャツでも染めてみませんかっ

なんなら私の為に集めておいておくんなすって。
帰国の際にでも、集タマ皮に伺います。


なーんてね。



そうそう、それから...



今年も出て来たよ

もみの芽!! にょきっとね

こうして毎年少しずつ背を伸ばしていくんだねー



日々つぶやいてます

赤タマネギ DE 染める



日本で主流の黄色いタマネギではゴールデンイエローに染まる。と聞いてましたが、赤玉ではなんとシルクが黄緑に染まりましたよ。(みょうばん媒染)

ネパールでは、タマネギと言えば赤い(赤紫)のが主流。エゲレスの私がいる所ではまず見かけないので、今年はこっちで絶対染める!と思い早2ヶ月。自炊でこつこつためた玉皮ではやはり足りない。。。ので、野菜売りのおばちゃんたちを頼ってみると、いとも簡単に集まる集まる。。。おーもってけもってけと袋をぱんぱんにしてくれる。染めるんだって言うと、不思議がってたけど、それでもまた来なよって。なんとありがたし。

赤玉ネギと同じような色をした赤キャベツで染めた時は、シルクが青紫色に染まりました。青色素とタマネギ本来の黄色色素が混ざって黄緑なんじゃないのか。とネイスンさんは説きますが(聞けば納得)果たして真実は。。。

タンパク処理 DE 予知夢



先日みた夢。草木染めをしている私。なぜか豆乳を使ってて。目覚めてからもぼんやり、まさか豆乳で染まる訳ないのに。なんて二人で夢を笑ってた。

数日後、植物性繊維を草木染めする時、豆乳が有効と発覚。とりあえず予知夢に大興奮。

ウールやシルクといった動物性繊維は割と染まりやすく、色の発色も鮮やかなのは、タンパク質のおかげ。タンパク質を含まないコットンやイラクサなどの植物性繊維を染める時に、豆乳につけてタンパク質を生地に浸透させる。なんと単純な。

実際に試してみたけど、タンパク処理をしていないものを同時に染めなきゃわからないくらいだったので、次回こそはくらべてガッテンだー!

画像は昨日染めたヘンプウールたち。


イラクサ DE 染める



イラクサ・・・それは英語でNettleと言い、ネパール語ではAllo(アロー)と呼ばれる。愛称はいたいた草。漢字表記だと二通りあって、その名の通り触れるとチクっと痛い「刺草」、または「蕁麻」とも。そう、なんと「じんましん」の名前の由来でもあったのだそうです。

ネパールの自然素材にしか触れてこなかった私は、最近までアローはネパール特有の植物だと勝手に思ってたけど、実は世界中に自生しまくってる、云わば雑草。確かにネパールのイラクサはヒマラヤンジャイアントネトルと言って高さ3mもある超ワイルドで特有ではあるらしいのですが。私が今住んでいるイギリスでも5月辺りからわっさわさとそこら中に生えまくっております。

APでも、ネパールで自生しているイラクサから繊維を取り出し、それをより合わせた糸やその糸で手織りした生地をたくさん商品に使っています。これらはネパールの人里離れた村々で、伝統的な手法により長い工程を経て作られています。

そんなイラクサからも染色が出来るっていうから、そりゃぁやってみなきゃでしょ〜。て事で、採取。フレッシュのまま茎、葉を茹でます。


毎度同じく媒染剤はみょうばん。染液は透明度が高めの濃い渋茶で、染色度はそんなに強くないみたい。


洗いはリタ(ソープナッツ)で。結構な泡立ちでしょ。



結果、超濃厚な密度で抽出した濃いめの染液でやっとレモンクリームぽい黄がかった色がつきましたが、大体は淡いブラウンベージュに染め上がりました。少量染めならいいけど、生地を何メートルも染めるとなるとこりゃ大変だ〜。

ブラックベリー DE 染める

前回の予告通り、イラクサで染めてみよう!という事で、Nettle(イラクサ)狩りに行ってみた。。。といってもお庭の先に自生しているからお散歩にもならない距離。TOKYO TOWER 50周年記念Tシャツ(去年末購入)を着たネイスンさんがざくざくと刈っていきます。



と、イラクサの狭間にこれまたび〜っしり自生してるブラックベリーを発見♪こないだ手に入れた草木染めの本にも載っていたので、早速採取♪


ぷるぷるプチプチ♪ムズムズワクワクが先行して、イラクサは置いておいて先にブラックベリーで染めてみる事に。で、煮る。とってもフルーティであま〜い香り。このままジャムにして食べちゃいたいくらい、ほんとにおいしそ〜う☆


煮て〜潰して〜漉して〜を3回繰り返して、赤ワインのような濃い赤紫色の染液ができました。あらかじめみょうばんにつけておいたローシルクショールを染めてみます。じゃーん

濃厚ですね〜

そして一番驚いた事。それは染色後の色の変わり用。

染めたショールを2〜3回洗いにかけたのが手前のツツジ色。お水の色がほぼ透明になるまで洗いにかけたのが奥のフジ色。洗う度に色が変わります。酸化が理由とか?その辺りの化学的な真理は、バケガク赤点の私にはもう少し勉強が必要です(汗

何はともあれ、このブラックベリー。少量でかなり染められます。シルクショールの他、コットン生地1mやタンクトップ2枚など見事、フジ色軍団に染め上げました〜♪いぇい

ほんといい色♪

そして次回こそ、イラクサ染めです☆

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