〜大地の恵と人の心で彩る衣〜
自然の恩恵を受けて、人間の真心で色をつけていく。心身ともにここちよい衣料たち。今夏の
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Sorazoraからのセレクションを
APオンラインSHOP上にまとめました☆是非ご覧ください →→→
http://a-pride.shop-pro.jp/
せっかくなので、今日はまた少しネパールでの草木染めのお話をします。
私たちのハンドメイド品を除く全ての
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Sorazora 製品はネパールで製作されています。
ネパールって?イエティ(いないけど)とかスガオくん(漫画だけど)、ヤク、エベレストやアンナプルナといった登山などでも名を知られる、大国インドと中国(チベット自治区)に挟まれた横に長細い小さな国です。
そのネパールの大地では約7000種もの植物が豊富に野生していて、その中でも700種以上もの植物は薬効があると確認されており、千年を悠に超える年月と共に、今もなお人々の間では薬草として受け継がれています。またその中でも182種もの植物が染料として有効とみられており、その数ある植物の中で薬として一般に売られているものを元に、わたしたちの製品は染色されています。
いつもお世話になっている 薬やさん、Medicine Shop in Kathmandu
下水道の設備が乏しいネパールでは、染色工場などの排水はそのまま川や土壌へ流れていきます。ネパールの首都カトマンズに降り着く誰もが目にするでしょう、ごみ溜めとなっている黒くよどんだ川を。化学染料だけの汚染とは決して言い切れませんが、確実な要因となっている事は否定できません。そうした目に見える汚染を目の当たりにしてきて、自分自身もその汚染を進行させてきた事実を受け止め、2009年より製作における染色を草木染めに方向転換しました。ろくな知識もなく感情を優先に始めてしまった事なので、お世話になってきた多くの方々に多大なご迷惑とご苦労を課せてしまいましたが(ごめんなさい)、リサーチを続ける今も進むべき道と信じている事には変わりません。
ネパールでの草木染めを推奨、実行していく事で、わたしたちが一番気をつけている事。それは持続可能であること。簡単に言ってしまえば「採り過ぎ注意!!」。いくら需要があるからって、わんさか野生しているからって、何でも採りすぎちゃえば持続不可能になり、結果荒れ地となってしまう。それこそ自然破壊。染色においてわたしたちの師でもある現地のキラン氏と共に、エコシステムを常に考慮した上での製作を続ける事は 必要不可欠であると信じます。
今後はさらに需要が高まってくると思われる 草木染め。人間の心と知能を持って、自然を理解し正しく管理していく事が大切だと思っています。
それから私にとって服は、毎日の楽しみとなる欠かせないもの!! これからも着ている人も周りの人もワクワクするような服づくりを続けていく為の第一歩、それが草木染めなのだぁ!!! やー!!!!(気合い)
【参考文献】
* A HAND BOOK OF MEDICINAL PLANTS OF NEPAL /ISBN 974-7799-58-8
* Plants and people of Nepal /ISBN 0-88192-527-6
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